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『珈琲屋の人々』読んだ

2009/03/02 21:47 ジャンル: Category:小説
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珈琲屋の人々珈琲屋の人々
(2009/01)
池永 陽

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ちょっと、温まっていきませんか?淹れたての、熱いコーヒーを飲んで。東京。下町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』。そこは、心に傷を負った者たちが集まる交差点。さまざまな人間模様を、情感溢れる筆致で描いた連作集。
Amazon 内容(「BOOK」データベースより)
 

初恋
シャツのぬくもり
心を忘れた少女
すきま風
九年前のけじめ
手切金
再恋


 東京、総武線沿いの小さな商店街にある喫茶店『珈琲屋』。マスターの行介は前科者だ。九年前、商店街の立ち退きを迫る地上げ屋を怒りに任せて殺してしまい、服役して戻ってきた。殺人を後悔してはいないが、罪を犯したことは充分に認識している。彼の幼馴染でかつての恋人、冬子は別の男性と結婚していたが、離婚して商店街に戻ってきていた。いまだに互いを想いながらも、それぞれの傷のために歩み寄れないふたり。
 そんな行介の珈琲屋を、迷いや傷を抱えた下町の商店街の人々が訪れる。行介が「人殺しの手」で淹れる、この上なく熱い上質の珈琲を飲みに…。

 サイフォンで淹れる舌が焼けるほど熱い珈琲。おいしそう。

 やわらかい語り口で、ゆるやかな時間を感じる連作短編でした。
 全体に読みやすくてさらっと読めた。
 経営の厳しい和菓子屋の娘が悩む「心を忘れた少女」と、九年前の事件で行介にわだかまりを持つ青年の話「九年前のけじめ」がよかったかな。「シャツのぬくもり」は正直変な話だなと思ったけど、最後のショートショートみたいな意外な展開に驚いた。アイロンと包丁。老いらくの恋に惑う「すきま風」は、もうちょっと先まで知りたかった。

 珈琲の喫茶店が舞台の話ということで、ドラマの『優しい時間』を思い出した。これが紅茶だと優雅な感じがするけど、珈琲のほろ苦さって人生に通じるのかなあ。

 ただちょっと気になったのが、36歳の行介と冬子にもう一人の幼馴染の島木が、ことあるごとに口にする「それに私たち、もう随分と年だもの」「年かもしれないな、俺たちはもう決して若くはない…」「永年連れ添ってきた古女房に…」とかいうみょーに枯れた言葉。30代半ば過ぎるとこんなふうに思うようになるもんなのでしょうか。それとも踏み出せない行介や古びた商店街に対する含みとして言っているのか、うーん。確かにいつまでも成長しないで無責任なままなのは問題あるだろけど、「もう年だ」っていう心境に到るには早すぎやしませんかね…。

珈琲屋の人々
双葉社 (2009/01)
池永 陽


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