ことばあそぶろぐ+

ダジャレ、ソラミミ、もじり、早口言葉、誤変換…ことばであそぼう! 写真もあり。なんでもあり

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『天地明察』読んだ

2011/04/16 23:06 ジャンル: Category:小説
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天地明察天地明察
(2009/12/01)
冲方 丁

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江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。
(Amazonより引用)


 2010年の本屋大賞。
 面白かったけど、情報量が多くてけっこう読み疲れもした。読み応えがあった。そんなに万人向けのジャンルでもない気がしたけど、みんな、こういう物語を楽しんで読むんだなあなどと思ったりして。
 この手の話って、面白いかどうかのほかに、作者がほんとよく調べるなあと感心する。

 主人公の春海がほんわかした性格で、あまり実在の人物という感じがしなくてやや入り込むのに時間がかかった。歴史も苦手だから、まともに読もうとすると引っ掛かって進めないのもあったり…。改暦の史実を元にしたファンタジーだと思えばいいかなーと思ったら、割と読みやすくなった。中盤で「宣命暦」の一言が出た辺りからがわくわくした。

 Amazonの感想見ると、専門的に見ると間違いもあってなんたら…という感じで、気になる人もいるようだ。扱っているのが歴史、武家、囲碁、数学、天文、暦だから、詳しい人は鼻につくのかもしれない。SF好きな人がハードSFとか銘打ってるのに設定があり得なくて気に入らない感じ?(変なたとえ)
 まあ自分はあまり専門的なことは分からないので、物語の展開のための小道具的にさらっと流して楽しめた。

 今はカレンダーなんてあるのが当たり前で、日食や月食の情報も簡単に入手できる。しかし自分で食を計算するなんて、やろうと思えばできるかもしれなくたってやっぱり無理。暦を知ること、知ろうとすることの凄さと、暦がもたらす社会的影響など、あまり考えたことがなくてととも興味深かった。

 それに、登場人物たちがみんな魅力的。会津藩士の安藤有益の謹厳実直で穏やかな感じや、老中の酒井忠清のつかみ所がない雰囲気とか、いいなあ。
 あと個人的に受けたのが、北極出地の旅での春海の上司・建部昌明と伊藤重孝のはしゃぎっぷり。
「星だ!」
 実際の知り合いにああいう雰囲気の人がいて笑った。天文少年おやじ萌え(違)。

天地明察
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)(2009/12/01)

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『珈琲屋の人々』読んだ

2009/03/02 21:47 ジャンル: Category:小説
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珈琲屋の人々珈琲屋の人々
(2009/01)
池永 陽

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ちょっと、温まっていきませんか?淹れたての、熱いコーヒーを飲んで。東京。下町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』。そこは、心に傷を負った者たちが集まる交差点。さまざまな人間模様を、情感溢れる筆致で描いた連作集。
Amazon 内容(「BOOK」データベースより)
 

初恋
シャツのぬくもり
心を忘れた少女
すきま風
九年前のけじめ
手切金
再恋


 東京、総武線沿いの小さな商店街にある喫茶店『珈琲屋』。マスターの行介は前科者だ。九年前、商店街の立ち退きを迫る地上げ屋を怒りに任せて殺してしまい、服役して戻ってきた。殺人を後悔してはいないが、罪を犯したことは充分に認識している。彼の幼馴染でかつての恋人、冬子は別の男性と結婚していたが、離婚して商店街に戻ってきていた。いまだに互いを想いながらも、それぞれの傷のために歩み寄れないふたり。
 そんな行介の珈琲屋を、迷いや傷を抱えた下町の商店街の人々が訪れる。行介が「人殺しの手」で淹れる、この上なく熱い上質の珈琲を飲みに…。

 サイフォンで淹れる舌が焼けるほど熱い珈琲。おいしそう。

 やわらかい語り口で、ゆるやかな時間を感じる連作短編でした。
 全体に読みやすくてさらっと読めた。
 経営の厳しい和菓子屋の娘が悩む「心を忘れた少女」と、九年前の事件で行介にわだかまりを持つ青年の話「九年前のけじめ」がよかったかな。「シャツのぬくもり」は正直変な話だなと思ったけど、最後のショートショートみたいな意外な展開に驚いた。アイロンと包丁。老いらくの恋に惑う「すきま風」は、もうちょっと先まで知りたかった。

 珈琲の喫茶店が舞台の話ということで、ドラマの『優しい時間』を思い出した。これが紅茶だと優雅な感じがするけど、珈琲のほろ苦さって人生に通じるのかなあ。

 ただちょっと気になったのが、36歳の行介と冬子にもう一人の幼馴染の島木が、ことあるごとに口にする「それに私たち、もう随分と年だもの」「年かもしれないな、俺たちはもう決して若くはない…」「永年連れ添ってきた古女房に…」とかいうみょーに枯れた言葉。30代半ば過ぎるとこんなふうに思うようになるもんなのでしょうか。それとも踏み出せない行介や古びた商店街に対する含みとして言っているのか、うーん。確かにいつまでも成長しないで無責任なままなのは問題あるだろけど、「もう年だ」っていう心境に到るには早すぎやしませんかね…。

珈琲屋の人々
双葉社 (2009/01)
池永 陽


『警官の紋章』読んだ

2009/03/01 21:45 ジャンル: Category:小説
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警官の紋章警官の紋章
(2008/12)
佐々木 譲

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 北海道警察を舞台にした「道警シリーズ」第3弾。

北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。一方、過去の覚醒剤密輸入おとり捜査に疑惑を抱き、一人捜査を続ける佐伯宏一。そして結団式に出席する大臣の担当SPとなった小島百合。それぞれがお互いの任務のために、式典会場に向かうのだが…。
Amazon 内容(「BOOK」データベースより)


 洞爺湖サミットを控え、警備にピリピリする道警で、佐伯、津久井、小島の主要メンバーそれぞれの任務に加え、かつて警官だった父を自殺で亡くした息子の警官と、複数のエピソードが平行して語られる。
 関係が薄いように見えた事件がやがて絡み合い、式典会場に全員が引き寄せられる。

 前の二冊から続くエピソードが多いんだけど、あんまり憶えてなくて困った。特に『検察庁から来た男』の細かいところが…むー。あと郡司事件って作中のリアルタイムの事件ではなかったんだっけか、とか。うもー。
 下手にあらすじ入れると前の巻読んでない人にはネタバレになっちゃうだろうし。ミステリの続き物って難しい、って忘れっぽい自分が情けないんだけど。記憶力の無さに呆れる…。

 まあでも面白かったです。佐伯の追う事件がどう関係してくるのかなーと思いながら読んでいたが、かみ合った瞬間は「おおっ」とちょっと痺れました。
 ただ男どもはよかったけど、小島百合はあまり活躍できかったような。今後もっとスーツが役に立つといいっすね。

 以前読んだ作者インタビューで三巻ですべての謎が解き明かされる…とかあったが、確かに事件の因果は明かされた。あとの決着は…まあ彼らがうまくやってくれるのだろう、ね。


笑う警官 (ハルキ文庫)笑う警官 (ハルキ文庫)
(2007/05)
佐々木 譲
商品詳細を見る


警察庁から来た男 (ハルキ文庫)警察庁から来た男 (ハルキ文庫)
(2008/05/15)
佐々木 譲
商品詳細を見る


※関連記事:『うたう警官』『警察庁から来た男』

警官の紋章
佐々木 譲
角川春樹事務所 (2008/12)

『絵の消えた額』読んだ

2009/01/23 21:11 ジャンル: Category:小説
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絵の消えた額 (光文社文庫)
(1991/08) 都筑 道夫

かくれんぼで鬼から身体を隠していたら、いつの間にか消えてしまった子。恋人の声がして、目を凝らすと、別れた女房の顔がある。友人の危篤で駈けつけると、何もなく、首を傾げて帰宅したら、心臓発作の報が届く。ページをめくるごとに文章の妖しさに囚われていく。著者自ら名付けて、ふしぎ小説。掲載の12編は240冊の作品群から著者が厳選した、その真髄である。
Amazonより


 作者自選の作品集。
 原稿用紙20枚程度のショートショート10編と、50枚程度の短編2編。

・かくれんぼ
・夢しるべ
・熱のある夜
・仕込杖
・半身像
・古い映画館
・雷雨
・春で朧ろでご縁日
・四万六千日
・幽霊屋敷
・色玻璃なみだ壷
・花十字架


 予備知識もなく最初の一編を読み、不思議アンハッピーエンドにご招待。
 紹介にも「ふしぎ小説」とあったし、こんな怪談的な短編集とは予想していなかったわい。
 作者のあとがきでこの自選集について解説されており、20枚程度の怪談を集めたとあり納得。

 目に浮かぶような描写が印象的で、『半身像』は思い浮かべながら読むとかなり怖い。『春で朧ろでご縁日』では昔の縁日の出店の様子が細かく描かれていて、実際に見に行きたくなってしまった。

 現実と夢や過去の仕切りがふっと消えて隙間に迷い込むような奇妙な読後感。
 最後のトラベルライター吹雪連太郎シリーズ2編より、怪談ショートショートのほうが好きでした。
 夏に読めばよかったなー。


↓こちら最初に出たハードカバー版のタイトル。どっちも表紙出ないのね。
ミッドナイト・ギャラリー ―都筑道夫ふしぎ小説
(1989/08) 都筑 道夫

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rizwords

  • Author:rizwords
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    言葉遊びの国です。

    …でしたが、最近は写真やら読書やら雑記やら怪我のリハビリの吹き溜まりになっています。
    それぞれ雰囲気が全く違うので、お好きなカテゴリーを選択してご覧くださいませ…。







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